「Software Test & Quality Advent Calendar 2011」
にエントリーしてみました。7日目!!
私がSoftware Testについて日々思うことをつれづれなるままにまとめてみました。
興味のある方はぜひ、ご意見をいただければ幸いです。
今回はユーザビリティ評価について書いてみました。
題して「ユーザビリティ評価の標準化」です!!
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ユーザビリティ評価の標準化
1.ユーザビリティの定義
ユーザビリティの定義とはそもそも何だろう。品質とは何だろう。
私は普段、「品質を『創造』する」というポリシーの下、テスト(検証)、
そしてテスト(結果)の評価に携わっています。
前述の問いは、私が普段の仕事の中で常に自問自答しているキーワードです。
ユーザビリティとは何か?
意味は簡単に書くと「使いやすさ」となっております。
しかし、その使いやすさとはそもそも何だろう。
それはどのように測定されるのだろうか。
人それぞれで、使いやすさに対するアプローチは変ってきます。
そこで以下のようなユーザビリティに関する解釈が生まれています。
「指定された条件の下で利用するとき、理解、習得、利用でき、
利用者にとって魅力的である製品の能力」【ISO/IEC 9126-1】
と定義され、「利用時の品質」としてモデル化されています。
私は「ユーザビリティ(利用時の品質)とは○○である」と定義をすることにより、
エンジニア間で品質意識の共有を図り、それを通して
「利用者のプロダクトに対する使いやすさ」意識の向上への訴求が
できるものと考えております。
具体的には
「プロダクトの「利用時の品質」の各特性(有効性、生産性、安全性、満足性)
を評価し、プロダクトの弱点/強みを可視化し、プロダクトの改善提案を行う」
ことがミッションになります。
2.ユーザービリティの定義の解釈と課題
ユーザビリティの定義を作成するのにどうしても必要なタスクが、「利用時の品質」の
各品質特性(有効性、生産性、安全性、満足性)とそれを構成する副特性の定義でした。
ユーザビリティという言葉から分かるように各品質特性に対する解釈は個人ごとに異なります。
ただし、「ユーザビリティ」を評価、計測する立場あるエンジニア間で解釈が異なる
といったことがあってはいけません。
そのためには属人化を排除して、「品質意識の標準化」が必要です。
品質意識の標準化を行う際に、どのような施策が有効であるか。
これが今取り組んでいる課題となっております。
私のプロジェクトで最初に行ったのは、最初に品質特性の解釈と副特性の定義を行い、
その後、あるプロダクトをトライアルとして使用して定義の実証とBlushupを行いました。
そして、プロジェクト外のメンバーに定義の解釈をプロダクトを使用して
一通り想定しうるテスト観点を抽出しながら、「ユーザビリティの定義」に対する解釈に
ついて議論を行いました。
その際に、やはりエンジニアによって解釈に違いがありましたので、その解釈内容を
フィードバックとしてプロジェクト内でBlushupを行いました。
今後は構築した定義を「テスト設計~テスト実施~テスト結果の評価」に落とし込む方法を
確立するためのアクション(方法の構築とトライアルによる実証)を行い、定義の実業務での浸透を
図っていきます。
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以上が私の取り組んでいるミッションの内容です。
日々模索しながら、作っております。
一番難しいのが、定義をつくるまではできるが、その共有と浸透ですね。
これ、いい方法ないかなぁと日々眠っていてもお酒を飲んでいても考えておりますw
ユーザビリティに対するアプローチについては、常にキャッチアップを行っていき、
実践してまいります。
ユーザビリティに関することやソフトウェアテストについて、思うところをこのページを通じて、
発信し、みなさまと共有できたらと思っております。
よろしくお願いします!!
ちなみに「Software Test & Quality Advent Calendar 2011」は
明日12/8は@snsk さんが執筆されます。
ぜひお楽しみに!!
それではまた書きまーすw